運命を変える初登板――鷹の育成3年目が「千賀」「杉山」を想像させた将来性

もらったチャンスをつかめるか否か――つかめた選手が這い上がっていくプロ野球。育成3年目・内野海斗が示した“未来図”。
田尻耕太郎 2025.09.17
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 先週末9月13日~15日のウエスタン・リーグ、くふうハヤテ3連戦(タマスタ筑後)はずっと3軍もしくは4軍の非公式戦でプレーしていた多くの若き育鷹が“公式戦デビュー”を飾りました。

15日の試合終盤のスコアボードには、多くの若手選手の名前が並んでいた

15日の試合終盤のスコアボードには、多くの若手選手の名前が並んでいた

 まず13日は佐倉侠史朗内野手が「8番ファースト」でスタメン出場。4打数2安打と活躍して初安打も記録しました。さらに、この日は高卒1年目の広瀬結煌内野手もベンチ入りして、代走から出場。直後の三塁守備で早速ゴロをさばく落ち着いたプレーを見せると、最初の打席で左安打を放ってこちらも初安打をマークしました。

 さらに15日は1年目コンビのザイレン内野手(高卒)、漁府輝羽外野手(大卒)が守備から公式戦で初めてグラウンドへ。ザイレン選手は1打席立ちましたが、ここは残念ながら空振り三振に倒れました。

 この日はもう1人、育成3年目の内野海斗投手も公式戦初登板を果たしました。

高校で投手転向、中学は捕手で日本代表

2軍公式戦デビューを果たした内野投手

2軍公式戦デビューを果たした内野投手

 6―0の9回表に5番手でマウンドに上がると、1回を無安打無失点の快投を見せました。先頭打者の初球にこの日最速となる148キロをマークするとスタンドからはどよめきが起こり、勝負球にはフォークボールを選んで空振り三振を奪いました。

「こんなにお客さんが入っている球場(定員3113人で、観衆1901人)で投げるのも3、4軍の時はなかった。雰囲気も違って緊張はしましたが、和巳さん(斉藤和巳3軍監督)に『何も変える必要はない』と言われた。今まで通りやってきたことを出せたと思います」

 タマスタ筑後に名前がコールされブルペンからマウンドに駆けていく時の表情には、万感の思いが込められているように見えました。

【内野投手は正直、3、4軍でパッとしない成績でした。怪我にも苦しみました。なぜ2軍公式戦に抜てきされたのか。ようやくつかんだマウンドで内野投手が示したものとは? 記事の続きはサポートメンバー登録で読めます。登録日を起点に1か月間有効です。過去記事も読み放題。ご登録お待ちしてます】

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