ホークスちょっと昔話「若鷹が描いた未来」~中西健太の巻
3月23日、とても楽しみなホークスOB戦がみずほPayPayドームで開催されます。
懐かしの面々が、ユニフォームに袖を通して再びグラウンドで躍動します。
彼らは現役時代にどんな輝きを見せていたのか。ホークス取材歴24年(2002年シーズンより)、ホークスの歴史をずっと現場で数々を取材してきました。そして、たくさんの原稿を書いてきました。
あの選手が当時どんな活躍をして、どんな思いで戦っていたのか。
その頃に私が執筆した拙稿ではありますが、ホークスにあった数々のドラマを、当時の熱量のまま思い出していただければ幸いです。
その名も、「ホークスちょっと昔話」。はじまり、はじまり~。

2008年5月、スポーツナビに寄稿したものを一部加筆・修正
現在ウエスタン・リーグの首位打者をひた走る若鷹が、ついに1軍デビューを果たした。
4年目の外野手、中西健太だ。5月28日に1軍登録され、翌日の29日の横浜戦(北九州)の8回表に代打で出場した。結果は空振りの三振。「めっちゃ悔しいです」と唇を噛んだが、それでも名前をコールされたと同時に沸き起こった歓声は「とても気持ちよかったです」と笑顔を見せた。
ことしは「勝負の年」と位置付けていた。昨年までは捕手だったが外野手に転向。プロ入り前から定評があった打撃を活かすためだった。高校3年夏の甲子園大会ではダルビッシュ有(現・北海道日本ハム)から2安打を放っている。加えて中西は送球に不安があった。今のチーム状況では、2軍戦だとしてもそれに目をつぶって起用し続けることは難しい。昨季は2軍戦でも33試合しか出場することができなかった。
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