涙を浮かべたサヨナラ打。牧原大成の胸の中にあったもの

延長12回激闘の決着は牧原大成内野手のサヨナラ打。ヒーローは笑顔を見せることなく、そして目には涙を浮かべていたのです。
田尻耕太郎 2025.05.19
サポートメンバー限定

【5月18日 ソフトバンク2×―1楽天 みずほPayPayドーム】

 延長12回、4時間ちょうどの激闘を締めくくったのは牧原大成内野手のバットでした。

 1―1で迎えた延長12回1アウト満塁の大チャンス。初球を打ち返した打球がライト前に弾むと、ピンクに染まった満員のスタンドから大歓声がシャワーが降り注ぎました。

 ヒーローは会心のガッツポーズをして、一塁走者だった渡邉陸捕手に抱きかかえられていました。誰もが笑顔になった最高シーン。

 しかし、殊勲の一打を放った本人だけは表情が硬く、眉尻が吊り上がっていて、白い歯を見せることもありませんでした。

 そしてヒーローインタビュー。

 涙が頬を伝うことはありませんでしたが、少し声は震えていて、両目が潤んで見えました。

 その後の記者室そばで行われた囲み取材のときも同じ。油断すると涙が溢れてしまいそうになるのを堪えながら取材に応えてくれていたように感じました。

 その理由を質問すると、

「悔しさしかなかったですね。最近打てていなかったので。打てなかった悔しさが爆発した感じでした」

【打てなかった悔しさ…それだけでしょうか。ずっとそばで見ている目線から、牧原大成内野手の胸の内を探りました。記事の続きはサポートメンバー登録で読めます。ご登録お待ちしてます。月額料金は登録日から1か月間となるので、日付を気にせずご登録ください】

この記事はサポートメンバー限定です

続きは、797文字あります。

下記からメールアドレスを入力し、サポートメンバー登録することで読むことができます

登録する

すでに登録された方はこちら

提携媒体・コラボ実績

サポートメンバー限定
5月は“0.52”…上沢直之の好調は米球界経験の賜物だ「大雑把になった...
サポートメンバー限定
中村晃「何か不思議なパワーを」ピンクフルデーで今年もお立ち台からメッセ...
サポートメンバー限定
王貞治会長が、僕の手の甲をポンポン触れながら、話してくれたこと
サポートメンバー限定
新加入は「こんな人」。大江の意外な趣味、秋広はコーチの前で大失敗!?
読者限定
<タカトピ>リチャード、前田悠伍、井﨑燦志郎
サポートメンバー限定
大型内野手の逸材。高校64発ルーキー宇野が「初本塁打」など快音連発
サポートメンバー限定
城島CBO「トレードはどんどんしていくつもり」の意図とは
サポートメンバー限定
川村友斗と中澤恒貴がリハビリ組に、プレーの中で無念の怪我