伸び悩みから脱却――野村勇を開花させた、今宮健太や山川穂高の「助言」と「引っ張る覚悟」

主力不在だったホークスを救い、今も活躍を続ける野村勇内野手。「能力はあるのにもったいない」と言われ続けた男が開花の気配。その背景を取材しました。
田尻耕太郎 2025.06.05
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 指揮官も目を丸くした一発でした。ソフトバンク・野村勇内野手が4日の中日戦(みずほPayPayドーム)の2回、右中間方向へ大きな2ラン本塁打を放ちました。

 昨季まで同僚でドラフト同期入団だった中日先発・三浦瑞樹投手の外角高めストレートを思いっきり引っ叩いた打球は力強く、大きな弧を描いてぐんぐん伸びていきました。流し打ちながらホームランテラスを越えてライトスタンドへ。現役時代に通算413本塁打を放った小久保裕紀監督も「僕の現役時代でもあんなホームランはなかった。スタンドまでいっていましたしね」と称賛する一発でした。

 この日は打順9番ながら、一発を含む4打数3安打2打点と大活躍。また、この4打席を振り返ると「右中本」「右飛」「右安」「中安」と、センターから逆方向へ打ち返していたのです。

データが示す野村勇の打撃スタイル

 4日の試合を終えた時点での今季成績は87打数27安打の打率.310、5本塁打、10打点、8盗塁。これまでの野村選手は打率が低く、打撃の確実性に課題があると言われていました。それが改善されたのは、4日の中日戦のように逆方向へ打ち返せるようになったからなのでしょうか?

【データを調べて見えた「真実」。その裏どりのために野村勇選手に直撃取材をすると、興味深い言葉がたくさん出てきました。記事の続きはサポートメンバー登録で読めます。ご登録お待ちしてます】

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